「燕三条 工場の祭典」初日の6日、カトラリー、器物製造などの株式会社大泉物産=燕市小関=では同社が世界総製造元でデンマーク王室御用達としても知られる「カイ・ボイスン ステンレスカトラリー」の製造体験や工場見学を県内外からの来場者が楽しんだ。
同社は、ことし初めて工場の扉を開き、6、7日の2日間の参加。2日間とも午前9時から午後4時までオープンし、工場見学をはじめ、この日にあわせてリニューアルしたショールームで商品の展示や販売を行っている。
また、事前に申し込みを受け付けた「カイ・ボイスン ステンレスカトラリー」のデザートスプーン作りのワークショップも開催。初日6日は東京と県内の12人が参加した。
工場見学では、大泉一高代表取締役専務が案内し、さまざまな機械につかまって仕事をする職人の手元を見ながらスプーンができあがるまでの工程を1つずつ聞いた。ワークショップでは、製造責任者の大泉達夫さんの指導でプレス機械を操作して、スプーンの頭部の丸い形を打ち抜く工程を体験した。
稼働中の工場のなかは、機械の音が響き、説明を聞く参加者は聞き逃さないようにと集中。会社の数人で東京から訪れたバイヤーの女性は「勉強になりました」と話し、次の工場に向かった。
「カイ・ボイスン」のファンでカトラリーもすでに愛用しているという東京都の神田直子さん(34)は、同社を目当てに工場の祭典に初参加。「興奮しました」とワークショップを楽しみ、「こんなに手作業が多いことに驚きました」と感心していた。