岩手県で開かれた第71回国民体育大会でカヌー競技のカヌースプリント・カナディアンシングル500mで優勝した三条市体育協会の當銘孝仁(とうめ・たかのり)選手(24)が12日、国定勇人三条市長を表敬訪問し、国体の成績や東京五輪でメダル獲得を掲げる今後の目標などを話した。
カヌースプリントとは、流れのない静水面の直線コースを同時に複数艇がスタートし、決められた距離のタイムを競う競技。當銘選手は今国体で、500m優勝、200m4位の成績を残した。
国定市長との懇談のなか、東京五輪の話題では「東京では出場をではなく、メダルを目標にしている」と話した。国定市長は「すごい人と話しているんだな」、「今度はメダルを持ってきてください」と期待し、「それまで市長を続けていなくては」と笑った。
當銘選手は、沖縄県糸満市出身。沖縄県立沖縄水産高校時代にカヌーをはじめ、大正大学卒業。2015年に新潟県体育協会のカヌー育成指導員に就き、三条市体育協会に出向している。
競技成績は、2010年のインターハイC-1優勝、12年インカレC-1・1000m優勝、13年U23日本代表、U23世界選手権出場、インカレ優勝、日本選手権C-2優勝、14年もU23日本代表、同世界選手権出場、15年日本代表(A代表)、日本選手権C-21000m優勝、和歌山国大500m4位、リオオリンピックアジア大陸最終予選C-24位、16年日本代表(A代表)、日本選手権C-11000m優勝など。
1年の半分をヨーロッパなど海外を含め、国内外の大会に遠征、練習している。。表敬訪問のあと當銘選手は、自分自身のことを試合に勝ちたいとかではなくとにかく「負けず嫌い」と言い、その原点は、4人兄弟の末っ子で「兄貴たちにいじめられて、悔しいと思ったからかな」と笑顔で話した。