金属ハウスウエア製造販売の株式会社宮崎製作所(宮崎豊社長・燕市小池)では、1杯分のコーヒーをいれるのにちょうどいいサイズの本格ドリップケトル「シングルドリップ」を発売。ありそうでなかったサイズ感に注目だ。
「シングルドリップ」は、同社のドリップケトル「Miya coffee(ミヤコーヒー)」シリーズのアイテムのひとつ。容量は、1杯分のドリップコーヒーを抽出するのにちょうどいい0.4リットル。注ぎ口は、直径7ミリの極細口で、先端部は、内面を研磨して湯切りを良くした。
本体は、さびにくく衛生的で耐久性に優れ、保温性もある18-8ステンレス製で、つまみと柄は木製。ステンレスの素材をいかしたシルバー「ホワイトビーチ」と黒色の「マホガニー」の2種類で税別定価4,000円。
同社のほかの製品と同じく、地元燕でさまざまな技術といくつもの工程を経る手仕事で作られている。直接、火にはかけられないが、沸騰した湯を「シングルドリップ」に移せば、コーヒーがおいしく抽出される85度から90度の適温になる。
企画の宮崎絢子さんと企画営業の本田直子さんによると、「うちカフェ」といわれるように家でコーヒーを楽しむ人が増え、トレーに載せて絵になるような商品があればと考えたのが企画のきかっけになった。
宮崎さんは、コーヒーカップに直接、載せるドリップパックでコーヒーを飲んでいたが、普通のドリップケトルでは大きく、「1杯分だけ湯を注げるものがあれば」と提案し、開発を始めた。
宮崎さんは、おうちカフェでゆったりと楽しむほかにも、「OLさんにオフィスの休憩時間などで使ってもらい、リフレッシュしてほしい」、「受験生の夜食を運ぶ時に、クッキーもつけて」と、さまざまなシーンを提案する。
また、メーカーとして、「素敵だけど、たまにしか使ってもらえないのは作り手としては悲しい」と言い、商品を手にしたら、たくさん使ってほしいと願っている。「シングルドリップ」の問い合わせは、宮崎製作所(電話:0256-64-2773)へ。