燕市と燕市教育委員会主催の第11回燕市美術展覧会(市展)が14日から17日までの4日間、燕市吉田産業会館で開かれており、入選・入賞作品134点と審査員作品5点、協会会員作品70点の計計209点を一堂に展示している。
公募作品は131人の148点で、昨年の145人の165点を下回り、過去最少にとどまり、全体の展示数でも昨年の226点を下回って最少。入選・入賞作品は部門別で日本画30点(昨年27点)、洋画18点(19点)、工芸・彫刻23点(25点)、書道27点(32点)、写真36点(45点)。日本画が9点減ったのが大きく、昨年より3点増えた日本画以外のすべての部門で昨年を下回った。
初日14日は昨年の248人を下回ったものの好天に恵まれて234人が来場する上々の滑り出し。2日目の15日は部門ごとに審査員による作品解説会が開かれ、審査員の指南に耳を傾けようと大勢の来場者でにぎわった。昨年は4日間で1814人が来場し、前年の2,057人を下回っている。ことしは出品が少なかったものの、せめて来場者では昨年以上をと主催者では期待している。
また主管する燕市美術協会は今年度、長く会長を務めた幸田顕さんに代わって金工作家渡辺和也さん(37)=燕市八王寺=が新たに会長に就いた。渡辺さんは「前回は10回展の節目で、今回は11回展。新たな一歩が踏み出せればと思う。出品数は減少傾向にあるが、協会員、市民からそれぞれどんな魅力的な市展をやっていくかを考える節目にもしたい」と話している。