JR東三条駅前の交通結節点としての機能向上について検討を行う東三条駅周辺交通対策会議の第2回会議が12日、開かれ、三条市が旧長崎屋跡地に送迎車用駐停車場を整備することに向けて検討に入ったと明らかにした。
三条市役所で開き、委員長の丸山俊雄東三条商店街会長はじめ、地元関係者、地域利用者、交通事業者、関係機関など委員15人が出席。第1回の会議で東三条駅前等利用実態調査報告を受けるなどして、委員から示された課題について市が今後の方向性を示した。
「駅北口駐停車スペースの確保及び駅北口周辺の空地の利活用」の意見について示した課題への対応で、検討する駐停車場の場所は、東三条駅を背にして左手側になる東三条1地内の旧長崎屋跡地の更地になっている約2,700平方メートル。活用案は送迎車用駐車場と自転車駐車場。また、東三条商店街との共同利用の検討もあった。
東三条駅の送迎車用駐停車場は、東三条側の北口周辺の送迎用駐停車スペースが3台分しかなく、送迎用車両が駅前ターミナルなどに駐停車し、バスやタクシーの妨げとなっている。駅利用者や東三条商店街、また同委員会でも専用の駐停車場の確保を要望している。
予算の関係もあり、市は土地の取得か借用か、有料か無料か、管理方法など意見を聞きながら今後、検討する。具体的な動きは翌年3月議会で議決を得てからになるとしたが、平成29年度の整備を目途に予算要求をしていく考えを示した。
このほか、地下通路の維持管理(冠水対策、落書き補修)と高架歩道橋の維持管理(雪対策、路面補修)は建設課で管理、アーケードから駅出入り口までの点字ブロック延長は建設課で検討、駅帰宅地の駐停車区画の補修はJRと交通事業者及び市で検討中とするなどの対応を話した。