江戸から三条へ移り住んだ彫刻師、石川雲蝶(1814-83)の魅力を「ものづくりのまち三条」とともに発信する三条雲蝶会(角田道雄会長)の舞踊グループ「蝶舞会」は、22日に新潟市・秋葉区文化会館で開かれる新潟県民謡舞踊協会主催「第32回高齢者ご招待 民謡・舞踊 秋の大会.」に出演する。
大会には秋葉区をはじめ県内各地からの出演者が民謡と舞踊で73の演目を発表する。「蝶舞会」のメンバーは、三条市内の6、70歳代の女性8人で、そのうち5人が出演。5人で懐メロ『あゝそれなのに』と三条市の日帰り温泉「しらさぎ荘」を歌う新曲『しらさぎ荘音頭』、2人で雲蝶を歌うオリジナルソング『雲蝶さん』を踊る。
『しらさぎ荘音頭』はことし地元でできたばかりの曲。先に三条市のまちなか交流広場「ステージえんがわ」で披露したが、本格的なステージは今回の大会が初舞台。『雲蝶さん』は以前から踊りがあったが、踊り手の永井旬子さんと井上敏子さんが新たに踊りを創作し、その初披露となる。20日は大会を前に三条市総合福祉センターで最後の練習を行った。
三条雲蝶会は、三条市主催の石川雲蝶ガイド養成講座の受講生を会員に2009年に発足。雲蝶を発信しようと12年に『雲蝶さん』の舞踊を創作して蝶舞会が老人福祉施設やイベントで踊りを披露している。秋葉区の大会は、『雲蝶さん』の踊りを披露してくれた人の紹介で5年前から毎回、出演している。
『雲蝶さん』は、踊りの所作を三条にちなんだものに変えた。『しらさぎ荘音頭』は健康づくりにもなればと期待しており、蝶舞会のメンバーは「誰でも簡単に覚えられるので、健康づくりの体操になれば」、「ぜひ皆さんに覚えてうれしい」、「激しくはないけど汗が出るくらいの運動になる」と広く踊りが普及することを願っている。