ことし3月にオープンしてから間もなく初めての冬を迎える三条市まちなか交流広場「ステージえんがわ」に軒下に秋の風物詩、干し柿がぶら下がっている。
前の日曜、16日にステージえんがわで営業する三条スパイス研究所が行った「干し柿作りと干し場研究のワークショップ」の成果。10人ほどが参加し、県内3カ所で入手した大半が八珍柿と思われるざっと300個のカキを干し柿にした。
ずらりと並ぶ軒の垂木に整然と連なるカキが似合う。建物の中からも干し柿の下がる風景が季節感を演出している。
岩室にカフェスペース「室礼(しつらい)」でも干し柿の作り方を教えている指導者にならって、カキの皮をむき、かびが生えないように熱湯にくぐらせて消毒し、へたに柿クリップを取り付け、軒下に渡した縄につるした。
つるして1週間ほどたったら柔らかくするためにカキをもむ。順調にいけば約1カ月で干し柿が完成する。
干し柿を作るだけのワークショップではなく、「干し場研究」としたのは、訳がある。カキを干す場所によって干し柿のできる速さなどに違いが出るかを確かめるのも目的にした。参加者からカキを5、6個ずつ持ち帰ってもらい、それぞれの自宅で干してもらう。
ステージえんがわの干し柿が完成、参加者に配布するときに参加者から持ち帰ったカキのレポートを提出してもらう。