三条商工会議所新会頭に就く兼古氏は「次世代の地域を担う人材を育てる環境づくりをしたい」 (2016.10.26)

三条商工会議所は26日、臨時議員総会を開き、30日で任期満了の斉藤弘文会頭に代わり、11月1日から始まる第29期の新会頭に現副会頭の兼古耕一氏(65)＝株式会社兼古製作所代表取締役＝を選任した。

正午から三条市・餞心亭おゝ乃で開き、常議員はじめ正副会頭、顧問、参与など62人が出席。会頭の選任についての議案で、満場一致で兼古氏の選任を決めた。

兼古氏は1951年（昭和26）生まれ。74年に立教大学経済学部経営学科卒業して中小企業振興事業団情報調査部に入り、77年兼古製作所専務取締役、87年同代表取締役社長。三条商工会議所では、1号議員、2号議員、常議員、工業部会部会長、各委員会の正副委員長などを歴任。13年11月1日から副会頭に就いている。

新会頭の選任を受けた兼古氏はあいさつで、この日を迎えるに当たり、ぎりぎりの期限の8月末まで悩み、承諾させていただいたと話したが、「お受けいたしましたからには頑張っていきたい」と決意を示した。

会社も自身もこの地域に育ち、育ててもらって地域産業に感謝しており、その礼をする時が来たと自分に言い聞かせて役割を受けた。自分だけでなく、役員や議員にも地域に対する愛着や感謝の念の強い人が就いていると考えていると話した。

商工会議所はいろんな業界で構成し、調整機関の機能があり、意見をよく聞きながら役割を担っていきたい。この地域経済が活躍できるというイメージアップのための活動を続け、次世代の地域を担う人材を育てる環境づくりをしていきたいと考えを示し、協力を求めた。

このほかの議事では、第29期の副会頭並びに専務理事の選任同意、常議員並びに監事の選任についてを協議し、第29期の議員、正副部会長についてなどを報告した。新副会頭には、西潟精一氏(62)＝三条信用金庫理事長＝、岡田久徳氏(70)＝株式会社岡久代表取締役＝、野崎正明氏(63)＝株式会社野崎忠五郎商店代表取締役＝の3人の新任に同意した。

斉藤会頭は議事のあと、あいさつした。斉藤会頭は新しい議員役員が多いことに驚いた。県内16商議所の改選で会頭が変わったのは三条、小千谷、上越の3商議所の会頭だけで、ほとんどが再任。議員も再任がほとんどだ。

日本商工会議所の会員総会での表彰では、長い人は勤続55年、60年という人もあり、多くの人が表彰されるが、残念ながら三条は20年以上議員を続けることがなく、あまり表彰されることがない。

一方で三条は多種彩々、人材に恵まれ、各企業が活発にしっかりと活動をしているあらわれではないかとの見方を示した。新しい議員の登用は逆に誇りをもたなければならないのではという気持ちでいっぱい。伝統を固持していい三条市をつくっていけたらという思いと言い、全議案の原案通りの承認に感謝した。