27、28の2日間、燕三条地場産業振興センターで開かれている「燕三条ものづくりメッセ2016」で、東京都と東京商工会議所が取り組む「ALL JAPAN&TOKYOプロジェクト」の初めての事業として都内の中小企業14社がまとまって出展。あわせてバイヤーが来場しており、商談会「燕三条&TOKYO しごと発掘市」も開かれる。
東京都は、昨年度から日本各地の産業活性化を目指すALL JAPAN&TOKYOプロジェクトに取り組んでいる。その一環として東京都と東京商工会議所は、新潟県、燕市、三条市、公益財団法人燕三条地場産業振興センターと連携し、双方の中小企業のビジネスチャンスの拡大と産業の活性化につなげていくため、都内企業と燕三条地域の企業との商談会などを開催することになった。
このプロジェクトの商談としては、燕三条ものづくりメッセが第1号で、「燕三条&TOKYO」。続いては11月に福島県郡山市で開かれる「メディカルクリエーションふくしま2016」で行われる。
出展企業は町工場発の深海探査艇「江戸っ子1号」計画を成功させたことで知られる株式会社浜野製作所、起業したばかりでシェーカー革命「ファインシェーカー」を生産してくれる会社を探しているアルファ・インターナショナル・テクノロジー株式会社、ジャマイカのボブスレーチームのためにボブスレーを開発する「下町ボブスレーネットワークプロジェクト」に取り組む株式会社三和技研など、ユニークな会社がそろっている。
都内のバイヤーは29社が参加しており、うち26社がものづくり系で、大手企業が名を連ねる。28日に商談会を行い、午前はバイヤーと希望した出展社による商談会で、約100件の商談が行われる。午後は逆に27日から会場入りしているバイヤーが出展社を選んで商談を行う。
東京商工会議所サービス・交流部ビジネス交流センターの馬目学所長は「燕三条は金属加工の聖地のイメージで、ブランド化に成功している地域。地域名と産業を組み合わせるとイメージがつきやすい地域」と高く評価し、商談の成果に期待していた。