27、28の2日間、燕三条地場産業振興センターで「燕三条ものづくりメッセ2016」が開かれている。出展は241社・団体にものぼるが、その一部をシリーズで紹介する。
まずは人出の多さに驚いた。ことしで3年目になり、2日間の合計来場者は1年目が5354人、昨年は5816人。それがことしは初日1日だけで5059人を数え、主催者も驚いた。2日間で少なくとも1万人近くに達しそうだ。
ただ、昨年は雨にたたられた。天気が良くて来場者が7000人前後あったなら、ことしの数字にもそれほど驚きはなかっただろうが、ことしの来場者目標を6500人とした主催者にとってもうれしい誤算だ。
限られた時間だが毎年、できるだけブースをじっくり見るようにしているが、ことしも初めて知る技術や製造品に驚いたり、不明を恥じたりすることだらけ。勉強させてもらっている。
近年、燕三条地域のブランド力が向上していることを肌で感じる。ただ、内側からなので、ひいき目に見ているのではと自分の分析に懐疑的だ。ことあるごとに燕三条地域の外側にいる人に燕三条地域の印象や評価を確認しているが、今回も東京都が取り組む「ALL JAPAN&TOKYO」プロジェクトのブースで、燕三条地域に対する評価の高さを聞くことができた。
実際、かつて3K職場とさえ言われたところにも県外から希望して就職する人も。そうした仕事はどんどん発展途上国に移っていくとも言われていただけに、まさかこんな日が来るとは思わなかったし、隔世の感がある。合併こそ実現しなかったが、先に合併した燕三条青年会議所をはじめ「燕三条」と言い続けてきた人たちの努力や根気が大きな実を結んでいる。そんなことを考えながらにぎわう燕三条ものづくりメッセの会場を歩いた。