ことしで3年目の「日本海側最大級のものづくり系展示会」を誇る「燕三条ものづくりメッセ」が27、28の2日間、燕三条地場産業振興センターで開かれている。昨年より20多い241社・団体が出展し、燕三条地域のものづくり企業をはじめ全国の企業の新製品や技術、サービスを一堂に集めて紹介している。
天気にも恵まれて初日27日だけで来場者は5059人にのぼり、昨年2日間の5816人に1日だけで迫り、2日間で1万人の大台も見えている。昨年初日の来場者は2748人で、その2倍近くに達した。
第1回の2年前は5354人。昨年は雨で思いのほか来場者数が伸びなかった。ことしは6500人の来場を目標にしたが、達成したも同然だ。
3年目になって周知が広く行き届き、認知されてきたのはもちろん、地元のほかの企業を見てくるようにと地元企業から派遣されて団体で訪れる人が目立つのが特徴。商談の場にとどまらず、燕三条地域の産業博のような色合いも強まり、とくにわかりやす実演を行っているブースがにぎわった。
初日は午前9時半から会場前でオープニングセレモニーを行い、50人近くが参列したほか、出展者など関係者も見守った。燕三条地場産業振興センター理事長の鈴木力燕市長は、出展申し込みを断らなければならない状況を「うれしい悲鳴」と喜んだ。
東京都と東京商工会議所が「ALL JAPAN&TOKYO」プロジェクトとして都内の中小企業14社が出展。燕三条に東京から出展し、バイヤーが訪れることに「現地、地方からメッセージを発信するというメッセの目的が達成されたとうれしく受け止めている」。
さらに発信力高めようと産学が連携して「ものづくり革新会議」を立ち上げ、キックオフのシンポジウムも開くことにふれ、「商談会はもとより研究開発の拠点としてもこの地域を位置付けていきたい」とし、「この地域の産業の活性化、ビジネスの活性化に寄与するとともに日本全体の経済の活性化、ものづくりの発展につながることを祈念する」と話した。
ほかに来賓の経済産業省関東経済産業局産業部・山口英二次長、新潟県産業労働観光部・武本清志部長、東京都産業労働局商工部・野間達也部長が祝辞を述べ、テープカットを行って開場した。
会場は燕三条地場産業振興センター、センターとリサーコアの間の駐車場に設置した大型テント、加えてことし初めて会場に使っている三条商工会議所。好天に恵まれて朝からどっと来場者が訪れて一気に会場はにぎわった。ひとつずつブースを見て回るには1日がかりのスケールの大きさだ。
地元のほかの企業を見てくるようにと地元企業から派遣されて団体で訪れる人が目立つのが特徴。とくにわかりやすく実演を行っているブースがにぎわった。初日は出展者によるプレゼンテーションも順番に行われた。
翌28日は午前10時から午後4時まで開場、午後1時から「ものづくり革新会議」発足記念シンポジウムも開かれる。