「燕三条ものづくりメッセ」に初出展した地元企業のなかで注目を集めたのが燕三条のトップ企業のひとつ、家電メーカーのツインバード工業株式会社(野水重明社長・本社燕市吉田西太田)だ。ブースでスターリングクーラーなどを紹介していおり、同時に協力工場を探している。
国内製造回帰を掲げて国内生産比率を20%から30%へ引き上げる取り組みを行っている。来年2月末の決算には間に合わなさそうだが、来期は確実に30%を達成できる。さらに国内生産を増やしていくためにも必須なのが、仕事を受けてくれる国内の会社を確保することだ。そのため、野水社長はこの日一日がかりで会場のすべてのブースを回った。
「地元企業とのリレーションの構築も必要で、ひとりですべての会社を回ろうと思うと、とんでもない時間がかかる。ここではすでに手を上げている企業を効率良く回ることができる」と野水社長。また、担当者ではなく、会社のトップとして自身が回ることで、「その本気度も伝えたい」と意欲的だ。
“燕三条”を前面に打ち出す。「燕三条の金属加工を含め、ものづくりの技術を技術を活用させていただき、いい製品を作っていきたい」、「これだけリソースに恵まれた土地はない」と燕三条ならではの恩恵に感謝。「まずは地元の会社や技術、リソースを勉強させてもらおうと。燕三条からあっと驚く製品を開発し、世界に売っていきたい」と目を輝かせていた。