未来の生活を考える会・三条などは30日、午前と午後の2回、燕三条地場産センターのリサーチコアでドキュメンタリー映画『風の波紋』上映会を開き、映画の上映と、映画を撮影した三条市出身の小林茂監督と音楽の天野季子さんとのトークセッションも行う。
『風の波紋』三条上映実行委員会が、未来の生活を考える会・三条と共催で開く。上映は、午前10時から11時40分までと午後1時半から3時10分までの2回。トークセッションは、その間の正午から午後1時までの1回。料金は前売り500円、当日700円、高校生以下は無料。
映画の舞台は、越後妻有(えちごつまり)の里山。新潟県の長野県境に近い豪雪地帯で、十日町、松之山、津南、上越、長野県栄村など。たび重なる合併で、現在は十日町市となった一帯は「妻有(つまり)地方」と呼ばれ、3年に1度の世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台としても知られる。近年は都会からのIターン移住者も多い。
映画では、その豪雪地帯に移住した人たちと地域の人たち、その暮らしを5年間をかけて撮影した。コメ作りや茅葺の古民家修復など日々の暮らし、撮影時に襲われた東日本大震災発生直後の2011年3月12日に発生した新潟・長野県境地震の被害や再建の様子も描く。
小林監督は、1954年に旧下田村に生まれ、鹿峠中学校、長岡高校、同志社大学法学部卒業。『阿賀に生きる』の撮影で日本映画撮影監督協会第1回JSC賞を受賞した。また、下田地域在住の新潟県ヤギネットワーク今井明夫さんも出演している。
問い合わせは、未来の生活を考える会・三条の事務局(三条市桜木町「みずすまし」、電話:0256-33-7793)へ。