新潟県立植物園(小林斉園長・新潟市秋葉区)は11月13日まで「工芸と植物展」を開いており、県内の特色ある工芸品と植物のかかわりを展示しており、燕三条地域のものづくりも植物の視点で紹介している。
第1部「暮らしを支える新潟の工芸」と第2部「美しい新潟の工芸」と展示替えしている。すでに第2部に移行しているが、第2部では16の伝統工芸と植物を関連づけて展示した。
植物から生まれた工芸ですぐに思いつくのは布。イラクサ科の多年草カラムシから作られる小千谷縮や越後上布や綿から作られた亀田縞などを製作の手順から展示した。
燕三条地域では、園芸に欠かせない三条市・永塚製作所の園芸スコップや三条市・外山刃物の剪定鋏(せんていばさみ)、三条市・タダフサのニンニク、サトイモ、レンコンなどさまざまな野菜を収穫するための専用の各種包丁、三条市・マルナオの高級な木材を使ったはし、燕市・玉川堂の鎚起銅器のやかんの柄に巻かれたツル。さらに桐が素材の加茂市の桐たんすも展示した。
午前9時半から午後4時半まで開館、最終入館は午後4時。観賞温室入館料金はおとな600円、シルバー500円、高校生・学生300円、小中学生100円。小・中学生は土、日曜と祝日は無料、屋外入園無料、駐車場無料。