燕市分水地区の近所に住む料理店と種店の奥さん2人が地産地消にこだわってコラボレーションした弁当「秋のべっぴん弁当」がこの秋、道の駅国上のふれあいパーク久賀美で限定販売されて人気を集めている。
3日から6日まで販売し、その後は11日から13日までの3日間、18日から20日までの3日間に販売して終了する。「カラダの中からキレイに」をテーマに8品のメニューの詰め合わせ。一部を変えて「塩糀の鶏肉と旬の地元野菜の炒めもの」が入る肉弁当と「自家製塩糀漬身欠にしん」が入る魚弁当の2種類あり、共通するのは「21品目の雑穀米」、「田楽太郎の糀漬」、「塩糀入り玉子焼き」、「越の秋姫豆と根菜のサラダ」。2種類とも680円で、合わせて1日60食の限定販売だ。
コラボしたのは、ママ友で飲み友でもある割烹やま友(燕市新町)の山田直子さん(46)と五千石タネ屋(同市五千石)の山田佳恵さん(48)の“山田”コンビ。分水商工会は伴走型小規模事業者支援事業を活用して、ふれあいパーク久賀美を延べ15日間借り、会員事業所から出店してもらう事業に取り組んでいる。
出店者を募集したところ、5件の応募があり、そのひとつが山田コンビ。直子さんから佳恵さんに弁当で出店してみないかと声をかけた。調理は割烹の直子さんが主に担当。佳恵さんは店で種を買ってくれる人から新鮮野菜を調達した。
「ふたりでこんな弁当があったらいいな」という思いでプランを練り、油はほとんど使っていない。塩こうじなど発酵食品を積極的に使って体を中からきれいにしてくれる安全で安心な弁当を完成させた。
毎回、昼前に完売し、6日も午前11時過ぎには完売する人気。もっとたくさん用意したいが、60食が限界。「リピーターもいて、これから紅葉狩りに出掛ける途中に買ってくれた人もいる」と佳恵さん。直子さんは「食べた人からニシンが柔らかかったとかいろんなことを直接、聞くことができて励みになる」と言い、客とのコミュニケーションも楽しんでいる。