「五十嵐川を愛する会」(箕輪勲男会長)は6日朝、五十嵐川クリーン作戦を行い、125人が参加して河川敷のごみを拾った。集まったごみは昨年の4割ほどにとどまり、大幅に減った。
同会は、三条市の五十嵐川の環境保全や美化を関係機関と連携して活動する市民有志の会で、7.13水害の翌年2007年4月に設立。災害の復旧工事によって市民が遠ざかってしまった五十嵐川に、再び親近感をもってもらおうと毎年、五十嵐川クリーン作戦を行っている。
ことしは18団体と市民ら計125人が参加。渡瀬橋下流の五十嵐川水害復興記念公園から新大橋付近までの両岸を8グループに分かれ、午前7時から1時間近くごみを拾った。
五十嵐川水害復興記念公園では、箕輪会長があいさつしてスタートした。午前7時の三条の気温は10.8度。15人ほどの参加者が河川敷に降りて、曇り空の下を黄色いボランティア袋を手に下を見ながら歩いた。しかし、まったくといっていいほどごみがなく、ビニールの切れ端や田島橋付近でペットボトル数本があったていどだった。
同所でごみ拾いに参加した金子恵美衆院議員も、きれいなところにはごみを捨てにくいものと、市民の意識の高さに感心していた。
多いころは4トントラック1台分のごみが出ていたというが、近年は2トントラック1台で足りている。この日集まったごみ袋の中は空き缶が中心で、他にはビニール傘やペットボトル、枯草などがあった。これまであったという扇風機などの家電やタイヤはなく、トラックの荷台はまだまだ余裕が残っていた。
箕輪会長は、年々ごみが減り、活動を継続している効果がでていると言う。年間を通して、五十嵐川の草刈り作業や生物調査などの活動も行われており、その活動を見ている人たちも美化の意識が高まってきているのではと話していた。