真宗大谷派三条別院(森田成美輪番・三条市本町2)で5日、宗祖親鸞(しんらん)の祥月命日に向けた法要、お取り越しの報恩講が始まり、午後から参道には露店が並んでにぎわった。
親鸞が入滅した11月28日にあわせて真宗大谷派本山では毎年11月21日から28日まで御正忌(ごしょうき)報恩講が行われる。本山以外の別院や寺はそれと日をずらして繰り上げて行うことからお取り越し報恩講と呼ばれ、三条別院では毎年5日から8日まで行っている。
三条別院への参道となる本寺小路には、5日午後から昨年より1店少ない36の露店が出店した。裕に100を超す露店が出店した昭和とは比べるべくもないが、日中は秋晴れで三条で最高気温20.1度の10月中旬並みの暖かい陽気に恵まれたこともあり、露店の人出も多く、本寺小路の露店を歩いて突き当たりの三条別院に参拝していた。
また、これにあわせて燕三条まちあるき「魅惑の本寺小路ナイト〜琥珀色のお取り越し編〜」が行われ、11人が参加して露店を歩きながら3軒の飲食店をはしごして三条の昔に思いをはせながらお取り越しと三条の繁華街の夜を味わっていた。