9、10の2日間、燕三条地場産業振興センターで初めての「燕三条卸メッセ」が開かれるのを前に8日、会場で展示作業が行われた。
燕三条地域から卸問屋やメーカー43社が73小間に出展し、国内、海外からバイヤーを呼び込む。商談が中心だが、一般の来場も歓迎。あわせて独立行政法人中小企業基盤整備機構関東本部主催でキッチン・家庭用品等輸出型ジェグテック商談会も開かれ、大日本商事株式会社に対して中東地域や東南アジアなどにキッチン関連商品などの販売を目指す希望した卸問屋が参加する。
8日は出店企業が展示作業を進めるなか、燕三条卸メッセ実行委員会実行委員長の田野隆夫燕商工会議所会頭も社長に就くエコー金属株式会社(燕市小中川)の作業着を来て社員とともにブースの展示作業を行った。
田野会頭は各社の搬入を眺めながら「思ったより立派な展示会になると思いますよ」と期待を膨らませた。だんだん報道が増えてきて出展の締め切りを過ぎてから出展したいという声が増えたと言う。
「同業者も大勢、来場してくれると思う。そうすると来年は倍くらいの方が出展してくれる可能性がある。今回は様子見をしようという方がたくさんいらっしゃった。1000社あるうちの43社は少なすぎる。今回の成果を見られて、まあまあだったということなら来年、出られるだろう」。
今回の出展数が物足りなかったことについては、「こんな田舎に出展しても客を呼べないだろう、呼べないのに金まで払って出展したくないという人が大半じゃないかと思う」と実績がないのは仕方がないと考える。
ただ、ことしで3年目になった燕三条ものづくりメッセは、出展者が効果があったということが口コミで年々、規模を拡大したことから、「出展した人がまあまあだったよというのが広がっていけば来年以降、成果がだんだん出てくるのではないか。3年ぐらい続けないとなかなか認知度は上がってこないと思う」と、出展は少なくとも来年につながる成果に期待を寄せている。