9日から15日までの秋の全国火災予防運動の一環で三条市消防本部は10日、電気、ガス、暖房機器の関係機関とともに市内の65歳以上でひとり暮らしの14世帯を訪問し、一人暮らし高齢者世帯の防火指導を行った。
本格的な寒さを迎える前に、暖房機器など火を使う器具の使用に伴う火災の発生を未然防止しようと、関係機関が連携して1986年ころから行っている。ことしも同消防本部、東北電力株式会社、株式会社コロナと、ガス関係の北陸ガス株式会社、栄ガス消費生活協同組合、下田プロパン販売同業組合の6機関16人が参加した。
各機関から1人の4人編成で4班に分かれ、三条地区8、栄地区3、下田地区3の計14世帯を訪問。電気、ガス、暖房機器の安全確認やそれぞれ専門の立場での防火指導を行った。
三条地区の84歳の女性宅では、ガスコンロや湯沸かし器などガスの燃焼や配管、電気の配線や配電盤、石油ストーブの点検などを行った。
電気関係では、点検のあと、コンセント付近のホコリが火災につながることなどを説明し、定期的な掃除をして防ぐようアドバイス。ガス関係では、コンロや小型湯沸かし器、ガス栓、ガス漏れ警報器などをチェックし、給湯器やコンロを使用するときは換気に気をつけることなどを話した。
コロナは、石油ストーブを点検。新調したばかりということで問題はなかったが、芯が古くなったり、石油タンクの中のフィルターの汚れなどによって不良燃焼になることがあること、また、火災予防のためにストーブを置く場所にも注意するよう呼びかけた。消防職員は、火災警報器の設置の確認や「ガスコンロに火をつけたまま離れないように」、「仏壇のろうそくの火に気をつけてください」と求めた。
防火指導を受けた女性は、「一人暮らしを気にしてもらってありがたい」、「見ていただいて、安心です」と話していた。