燕三条青年会議所(相場健一郎理事長)は、市民参加型のまちづくりのきっかけになればと12日(土)午前10時から午後4時まで燕市と三条市の2会場で1日限りの「まちなか青空図書館」を開く。
燕会場は宮町商店街の高橋書店跡地が会場でテーマは「体験型青空図書館」。三条会場はパルム2東側の駐輪場跡地でテーマは「くつろぎスペース“土手”」。書棚やベンチを設置し、暖をとるだるまストーブも設置し、用意する本を読んでも良し、集まった人と雑談しても良し。自由に過ごしてもらう。いずれも入場無料で飲食も持ち込んで構わない。
青空図書館のしつらえは「DIY Lab.(DIYラボ)」と呼ぶ木工作業で製作した。10の書棚をはじめ、ベンチが13、テーブルといすを9つずつ完成させた。市民参加型のまちづくりとするためのワークショップでもあり、このプロジェクトを担当する同青年会議所のグローカルの力委員会の委員13人に加えて、まちづくりに興味のある人を誘って市民15、6人も参加。10月12日と16日にアイデアやコンセプトを検討するワークショップを行い、17日から製作作業に取り組んだ。
三条市大野畑の工場を借り、毎晩のように集まって作業。グローカルの力委員会以外の青年会議所会員も少なくとも一度は参加するようにした。電動工具も駆使した本格的な作業だ。8日夜もあられが降るほどの冷え込みのなか、会員10人と市民5人が参加して黙々と作業に打ち込んだ。書棚に並べる本も会員や市民が持ち寄る。
グローカルの力委員会の委員長、原田昌明さん(38)=スワロー工業=は「自らの手を動かしてまちづくにかかわっていることを感じてほしい」と言う。このプロセスが大事だが、「思いのほか楽しんでもらっている」と喜び、「気軽にふらっと会場へ立ち寄ってほしい」と当日の来場を待っている。