16日から弥彦村役場で、社会福祉法人長岡福祉協会(田宮崇理事長・本部長岡市深沢町字高寺)の障害福祉サービス事業所「ワークセンター寺泊」の分場「工房やひこ」(笠原康施設長・弥彦村矢作)の利用者が作るパンの販売が行われる。
販売は第1、第3水曜の月2回、おおむね正午から午後1時まで役場の正面玄関を入ってすぐの村民ホールで行い、米粉パンを含む約22種類の菓子パンや調理パンを販売する。「工房やひこ」では2012年から利用者が調理するパンの販売に取り組む。
現在は13人の利用者があり、毎日10人ほどでパンを調理して工賃を受けている。「工房やひこ」で販売するほか、弥彦村の農産物直売所「弥彦さやや」や燕市の道の駅国上、新潟市西蒲区の新潟市岩室観光施設「いわむろや」などでも販売し、出張販売を行うこともある。
弥彦村役場では、13年から毎月第2火曜に「工房やひこ」と同じ就労継続支援B型事業所の「ねむの木工房」(燕市吉田矢作)がやはり利用者が調理する全品米粉100%のパン約14種類の販売を続けている。
「工房やひこ」は村内の事業所でもあり、村から役場での販売を呼びかけて実現することに。これで障害者福祉サービス事業所2事業所による役場でのパンの販売が月3回、行われることになった。
これまでパンの購入者のほとんどは役場職員だった。販売場所もこれまでの庁舎の隅の大ホール前から目につく村民ホールに移し、便利になったことで村民、来庁者の利用にも期待している。