10月6日から9日までに開かれたことしで4年目となった「燕三条 工場の祭典」は、来場者は約3万5千人、販売金額は2700万円余りにものぼり、いずれも昨年を大きく上回る過去最多だった。
9日開かれた実行委員会の実績報告会が行われたもの。来場者は4日間で延べ3万5143人を数え、昨年の1万9312人の1.8倍に達した。販売金額に至っては2745万8562円にのぼり、実に昨年の783万0075円の3.5倍の大幅増となった。
ことしの参加は「工場」78拠点に加えて農業の「耕場」13、燕三条の産品を購入できる「購場」5の計96拠点。昨年の68拠点の1.41倍だったが、来場者数、販売金額ともそれを大きく上回る増加率だった。
この実績に大きく影響したのが、三条ものづくり学校で初めて同時開催された株式会社中川政七商店による大日本市博覧会・第四回「新潟博覧会」。同社が創業300周年を記念して全国の産地と手を組んで「日本の工芸を元気にする!」大日本市博覧会プロジェクトに取り組んだ一環で、同社とかかわる全国の同社とコラボレーションしたり扱ったりしているブランドの商品を販売し、大勢の来場者を集めた。
来場者5737人、販売額730万0838円と96拠点のなかでいずれも最高だった。それを差し引いても昨年と比べて来場者は1.52倍、販売額は2.57倍の拠点数の増加割合を上回った。
とくに新潟博覧会は女性の来場が多く、アンケート結果では来場者の女性比率が昨年の35.3%からことしは45.1%と大きく伸びた。県外来場者は37.3%で、昨年の37.1%と大差ない。製品購入率は昨年の40.2%からことしは52.8%と向上。それ以外は例年とあまり変わらない傾向だった。
また、実績報告会では来年の実行委員長は燕市東太田、株式会社MGNETの代表取締役の武田修美さん(36)に決まったことも紹介。武田さんは「今まで委員長を支えていくところで仕事をしてきたが、これからは皆さんを支えていけたらと思う」、「職人の弟キャラみたいな感じでやっていきたい」とあいさつした。