三条ものづくり学校では3Dプリンターなどを設置して試作品などをつくることができるエリア「PTA」を20日にリニューアルオープンする。
「PTA」は学校PTAとは別物で、「Prototype Thinking Area(プロトタイプ・シンキング・エリア)」の略。昨年4月のオープン当初から3階304号室を充てているが、これまでは3台の3Dプリンターとそのための入力デバイスていどしか設置していなかった。
そのため3Dプリンターを利用する人以外には使い道がなかったが、設備の充実を求める利用者の声もあり、リニューアルすることにした。新しい3Dプリンターとレーザーカッター、NCマシンを1台ずつ新たに設置した。
さらに工具棚を設置し、三条市や近郷の作業工具メーカーから工具を寄付してもらい、工具棚に企業ごとに設置して利用者から自由に使ってもらうとともに、各社のPRにも役立てる。
あわせて部屋のリフォームも行い、室内のにぎわいが外へ伝わるように廊下側の壁面をガラス張りに改修。体育館で使っていたバスケットボールのゴールのバックボードを利用した作業台も導入した。
利用料はこれまで3Dプリンターの利用が1時間300円という設定だけだったが、リニューアル後は年会費1000円の会費制として会員だけが室内に入って機器を使用できる。工具の使用料は無料、機器の利用料金はこれから個別に設定する。利用可能時間は午前9時から午後5時まで。
機器の利用には一定の知識が必要なため、月1回はセミナーを開いて新たに会員になった人から受講してもらう。初日20日は午前10時から午後4時までオープンラボを行い、無料でPTAの機能を体験し、確かめることができる。詳しくは三条ものづくり学校(電話:0256-34-6700)へ。