三条署(桜井秀昭署長)の三条市内にある6つの交番のうちのひとつ神明町交番が、同じ神明町地内で移転、新築されて14日から新交番で業務を行っている。
旧交番は1962年(昭和37)1月に神明宮(当時は神明社)の境内を借りて神明町巡査派出所として開設され、翌63年に神明町派出所、94年に神明町交番に改称した。
開設から8年後の70年にオーバーアーケードの昭栄通りプロムナードが完成。繁華街の本寺小路から東へ延びる昭栄通りとその先に連なる一ノ木戸商店街の2つの商店街の結節点に位置し、三条の中心地の治安を守る要としての役割を担ってきた。
しかし、88年に昭栄通りの東側が商業施設「パルム1」に生まれ変わると、本寺小路とはパルム1で分断された。さらに2010年にパルム1が閉館すると交番前の人通りもほとんどなくなり、ひっそりとした一ノ木戸商店街の西端に位置する交番となっていた。
現在の交番は78年の建設から40年近くたって老朽化が進み、手狭だったこともあって新築することに。それに伴って現在地から西へ90メートル、パルム1跡地の昭栄大橋に近い南東角207平方メートルを地権者の第四銀行に借りて新築。繁華街にぐっと近づいた。
建物は軽量鉄骨造2階建てで1階43平方メートル、2階37平方メートルの延べ床面積104平方メートル。軽量鉄骨造平屋建て22平方メートルのこれまでなかった車庫も建設した。総工費は約3,500万円。
延べ床面積は旧交番の3倍と広くなり、新たに相談室や8台分の駐車場も新設。振り込め詐欺や犯罪にまでは至らない民事の困りごとなどの相談にものり、より地域に密着した親しみやすい交番になった。25日午前10時半から三条署で開所式が行われた後、新交番に移動して内覧会が行われる。