福島県沖を震源に震度5弱を観測する地震が発生した22日、国定勇人三条市長は予定通りに福島県の相馬市と南相馬市の訪問に向かった。
国定市長は前日21日、東京で開かれた第15回Smart Wellness City首長研究会に出席して東京に宿泊。翌22日は東北新幹線で福島県に入り、職員を派遣している相馬市と南相馬市を訪問する日程を組んでいたところ、朝になって地震が発生した。
地震の影響で東北新幹線は80分遅れだったが、その分、早い時間の列車に乗ったので予定通り午後2時ころにまず相馬市に到着した。両市とも災害対策本部を設置したが、国定市長によると相馬
市は午後3時半からの災害対策本部会議で解散の見通しとなった。
午後2時半から開かれた臨時会を傍聴し、そのなかで災害対策本部から包括的な報告があった。市内に開設した避難所は午前10時ころをピークに300人近くが避難した。炊きだしは150食を用意し、110食がはけた。
国定市長は「3.11を経験しているだけあって、すごくクールに淡々と対応している印象」で、ふだん通りに冷静に行動しているようすだったと言う。このあと午後5時から南相馬市で桜井延勝市長と面会し、翌23日に帰条する。