弥彦村指定文化財の弥彦村麓、旧武石家住宅で27日、毎年恒例の「むかしばなしと昔の遊び」が開かれ、親子20人近くが参加した。
弥彦村の読み聞かせ会「やひこ絵本の会」と燕市の「燕語りの会」の会員が「狐の茶釜」、「わらしべ長者」、「一寸法師」など昔話の読み聞かを行い、息を吹きかけるとくるくる回る「吹きコマ」を折り紙で作ったあと、地元有志がイワナの串焼きと芋煮をふるまった。
旧武石家住宅の主屋は300年ほど前の建築で、1993年に弥彦村文化財に指定され、94年から97年にかけて解体復元工事が行われ、98年には国指定登録有形文化財となった。
住宅のなかは、すすけた障子ごしの弱い光がほんのりと照らすだけで薄暗く、まきをたいた土間のいろりを囲み、遠い昔を感じさせる空間で過ごした。
以前は年数回、開かれたこともあるが近年は年に一度の開催。昨年がおもしろかったからと、ことしも参加した子どもいて、体の暖まる手料理もぺろりと平らげていた。