燕三条地場産業振興センターで2日から4日までの3日間、「年末刃物フェア2016」が開かれており、燕三条金物市や北海道味覚市の買物をはじめ、かんな削りコンテスト、三条産かんな使用の木のおはしづくり、まき割りなど燕三条ならではの体験や実演を楽しむ来場者でにぎわっている。
2日目の3日は、午前10時から山形県南陽市「いも煮」のふるまいが先着100人にプレゼントされた。早い人は開場の9時前から並び、9時半から配布した整理券はあっという間になくなった。また、開場と同時に包丁研ぎの受付も50人以上が列を作り、昼ころになっても行列は途絶えることがなかった。いずれも翌4日も行われる。
多目的ホール全体を会場にし、フロア半分を燕三条製品の販売や体験など、もう半分は「北海道味覚市」などの食品や飲食スペース。
燕三条製品のフロアは、お得に販売する金物市、包丁・鍋・園芸はさみ下取り買換えフェアをはじめ、墨壺製作実演、包丁研ぎ、まな板削り、三条削ろう会による鉋削りコンテスト、にいがた県央マイスターによるものづくり体験工房、燕三条の10のメーカー出店の直販や実演、体験などさまざまなスタイルで「ものづくりの燕三条」をPRしている。
道具の使い方を学ぶとともにものづくりの楽しさを体験する「体験工房」として、山葡萄やアケビなどのツルを使った「リースづくり」(参加費500円)、三条の鉋と県産越後杉でつくる「木のお箸づくり」(1,000円)。このイベント初登場で三条テクノスクール協力・DIY女子育成講座「溶接女子とつくるランプスタンド」(1,500円)も子どもたからおとなまで人気で、新潟市から訪れた人もいた。
まき割りチャレンジは、玉切りしたスギを斧で割る作業を体験。「昔、やっていたのよ」という白髪の女性や、一振りで薪を二つに割った出雲崎町の男の子は「楽しかった〜」と、それぞれに挑戦を楽しんでいた。
また、福島県の「会津から2時間かけてきた」という野菜農家の男性は、「刃物と言えば燕三条で、(同センターに)ちょこちょこ来てる」と言い、キャベツの収穫用にと包丁数丁と千切り用にとピーラーをかごに入れいていた。
もう半分のフロアでは、北海道産地直送の「北海道味覚市」や県内外の「うまいもの」がずらり並び、来場者は試食も楽しみながら好みの味を買い求めていた。
じばさん年末刃物フェアは、午前9時半から午後5時まで、最終日4日は午後4時まで。入場無料。