信濃川火焔街道連携協議会は、2日から2泊3日で在日外国人対象の「なんだコレは」 信濃川流域の火焔型土器と雪国文化モニターツアーを行った。参加した5人の外国人に三条市下田郷資料館など5市町村の縄文関連施設などを案内し、火焔土器や雪国文化を紹介した。
同協議会は、縄文時代を代表する火焔型土器が出土する中心地に位置する信濃川流域の自治体が連携して「火焔の国」と称し、「縄文」をキーワードに地域振興や広域観光などを推進している。新潟市、三条市、長岡市、十日町市、津南町の5市町が加盟している。
「『なんだコレは!』信濃川流域流域の火焔型土器と雪国の文化」として4月に日本遺産に認定されており、同ツアーは国内外へ戦略的に発信し、地域の活性化を図ろうという目的の一環。
参加者は公募し、県内や東京に住むスウェーデン、アメリカ、ボツアナ、アルゼンチンの5人。初日は新潟市と三条市を訪れ、長岡市に宿泊。2日目は長岡市の馬高縄文館、馬高三十稲葉遺跡、十日町博物館、農と縄文の体験実習館なじょもんを見学し、津南町に宿泊。最終日は竜ヶ窪、沖ノ原遺跡、秋山郷、津南町歴史民俗資料館、苗場酒蔵などを訪れた。
初日2日は、新潟市の文化財センターなど新潟市内を見学してから三条市に移動し、嵐渓荘で昼食、下田郷資料館、長野遺跡、 八木ヶ鼻を見学。
下田郷資料館では、三条市の生涯学習課文化財係の職員が案内。縄文人が着ていた「カラムシ」という繊維で編んだ衣装を参加者にも着てもらい、展示している火炎型土器など五十嵐川流域の出土品を見ながら、当時の自然環境や暮らしについて説明した。参加者は、通訳を通しての説明を聞き、興味深そうにカメラやスマートフォンを向けていた。
このあと、五十嵐川、守門川、駒出川の合流点に位置する5000年前の縄文時代の大集落「長野遺跡」などを見学した。