財務省関東財務局新潟財務事務所は5日、燕三条地場産業振興センターで第3回新潟活性化サロンを開き、「中小企業の事業継承問題の現状と課題・解決の方策」をテーマに燕三条地域の経営者らと話し合った。
燕三条地域から三条市のシマト工業、ナガオカ リコー、マルト長谷川工作所、燕市から長谷川挽物製作所とダイワメカニックのそれぞれ経営者が出席し、三条、燕の商議所専務理事もオブザーバーとして出席した。
関東経済産業局産業部中小企業金融課長の戸川哲宏氏が「中小企業の事業承継問題の現状等について」、新潟県事業引き継ぎセンター統括責任者の畠山満氏が「新潟県の中小企業の事業承継を取り巻く現状と課題」をそれぞれテーマに基調講演のあと意見交換を行った。
新潟財務事務所の杉山和伸所長はあいさつで、事業承継問題については先送りにする事業主にどう対応するか、事業規模や業種、内情はそれぞれで「一律のノウハウが確立しているわけではない」が議論を深め、要点を関係機関に伝えたいと述べた。
基調講演では、この20年で事業継承はほとんど進んでおらず、業績が悪くないのに後継者がいないという理由で休廃業するケースが多く、後継者がいないからと言って事業継承をあきらめないでほしいという話もあった。
県内の企業経営者や有識者と地方創生、地域経済の課題について実情を聞き、意見交換をと昨年10月に新潟活性化サロンを立ち上げ、新潟市、三条市、燕市の企業経営者と意見交換した。
ことし4月には第2回新潟活性化サロンを開き、「地方創生の産業振興の展開」をテーマに新潟市、新発田市、五泉市の企業経営者をテーマに意見交換している。新潟財務事務所の杉山和伸所長はあいさつで、事業承継問題については先送りにする事業主にどう対応するか、事業規模や業種、内情はそれぞれで「一律のノウハウが確立しているわけではない」が議論深め、要点を関係機関に伝えたいと述べた。