三条署(桜井秀昭署長)は9日夜、恒例の歳末特別警戒を行い、管内2カ所で交通検問を設置し、あわせて本寺小路周辺の繁華街パトロールを行い、飲酒運転防止などを呼びかけた。
午後7時から三条署で出発式を行い、桜井署長はじめ30人余りの警察官、国定勇人三条市長や兼古耕一三条商工会議所会頭など来賓7人が出席した。
桜井署長は訓示で、ことし1年の治安情勢を振り返った。犯罪、交通事故件数とも昨年を下回っているが、同署管内では5月に悲惨な殺人事件が発生し、8月には燕署との境界でコンビニ強盗が3件連続で発生するなど、凶悪事件が発生した。また、特殊詐欺も件数と金額は減少しているが、まだまだ後を絶たず、数は減っているが三条市の治安は厳しい情勢にあるとした。
さらに、年末まで大きな事件、事故はなく、三条市民の方が安心して新しい年を迎えられるように警察としても一生懸命、警戒などを行う。翌日から県下一斉に安全安心年末活動の強化に取り組み、歳末警戒を皮切りに年末まで金融警戒やパトロール、朝夕の赤ランプなどの活動を強化して、事件のないように緊張感をもって活動してもらいたいと求めた。
検問は、三条地区と下田地区の2カ所に設置。例年通り3地区を予定していたが、夕方、刑事課の事件対応があったことから栄地区を取りやめた。三条地区は、三条市役所前で、第二産業道路方向に向かう車線の車を止め、ドライバーに免許証の提示を求め、「飲酒運転をしないようにお願いします」、「安全運転でお願いします」と呼びかけた。
桜井署長と国定市長など来賓は、冷たい雨の降るなかで検問中の警察官を激励したあと、昭栄大橋たもとに移転新築された神明町交番を起点に本寺小路周辺のスナックやかっぽうなどを回り、飲酒運転防止への協力を呼びかけた。