アドラー心理学とアンガーマネージメントを人気講師に学ぶ経営トップセミナー (2016.12.15)

中小企業向けに研修を提供する三条市上野原、中小企業大学校三条校（西祐喜雄校長）は2月10日(金)午前9時40分から同校で、それぞれアドラー心理学とアンガーマネジメントを専門とする2人の人気講師による経営トップセミナー「―ビジネス心理学に学ぶ最良の組織づくり―」を開くので受講者を募集している。

2月10日に経営トップセミナー「―ビジネス心理学に学ぶ最良の組織づくり―」を開く中小企業大学校三条校

講師は有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役の岩井俊憲さんと、株式会社プラスアイ代表取締役の阿井優子さん。岩井さんは1947年生まれで、オーストリアやアメリカで活躍した心理学者アルフレッド・アドラー（1870-1937）が創始したアドラー心理学の第一人者。古くからアドラー心理学をビジネスに生かす手法を伝え、近年は著書がベストセラーになるなどアドラー心理学に対する注目も高まっている。

阿井さんは64年生まれで、証券会社勤務、フリーアナウンサー、イベントなどの運営アドバイザーなどを経て、コミュニケーション能力開発・人材育成トレーナーとして幅広く教育支援を行っている。プロ野球北海道日本ハムファイターズの元一軍ヘッドコーチの阿井英二郎さんの妻としても知られる。

カリキュラムの表紙

セミナーではまず岩井さんが「『勇気づけ』による人材育成」をテーマに講演。アドラー心理学に基づき、過去の自分を引きずるのではなく自分がどう変わりたいかをイメージし、前向きな未来志向、心のもち方などを聴く。そのことを現場でどう実践するかが、午後からの阿井さんの講演につながる。

阿井さんは「部下育成のための叱り方」がテーマ。感情を爆発させても得なことはなく、怒りの感情はコントロールできる。どういうときに怒りの感情をもつのかを知り、怒りをどうコントロールするか、怒りの調整の仕方を聴く。

講師の有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役の岩井俊憲さんと株式会社プラスアイ代表取締役の阿井優子さん

最後に2人の講師と同校人材育成アドバイザーのベクトルプラスコンサルティング代表の佐野盛也さんをコーディネーターに「最良の組織を目指して」をテーマにトークセッションを行い、午後4時40分に終わる。

通常の研修とは別に、実務よりも会社経営全般を学んでもらおうと毎年、三条校と校外の会場で1回ずつ経営トップセミナーを開設している。今回は県内だけでなく富山県高岡市からの受講申し込みもあり、広く受講を呼びかけている。

定員30人、受講料は税込み1万6千円。受講申し込みや問い合わせは同校（電話：0256-38-0770）へ。講師プロフィールは次の通り。

岩井　俊憲（いわい　としのり）
有限会社ヒューマン・ギルド　代表取締役

1947年生まれ。アドラー心理学カウンセリング指導者、中小企業診断士、上級教育カウンセラー。1970年に早稲田大学卒業後、外資系企業の管理職などを経て、1985年に有限会社ヒューマン・ギルドを設立。アドラー心理学の第一人者として、企業研修、講演、カウンセリング、カウンセラーの養成を30年以上にわたり16万人以上に行っている。評判は非常に高く、企業研修では経営者から管理職、リーダー、若手社員まで、幅広い層のビジネスパーソンに人気を博している。

著書に「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」シリーズ（日本能率協会マネジメントセンター）、「人生が大きく変わるアドラー心理学入門」（かんき出版）、「働く人のためのアドラー心理学」（朝日文庫）、「人を育てるアドラー心理学」（青春出版社）など多数。

阿井　優子（あい　ゆうこ）
株式会社プラスアイ　代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会　認定アンガーマネジメントファシリテーター

1964年生まれ。大和証券株式会社にて顧客の投資相談、証券営業を経験。その後、フリーアナウンサーとして、さらには企業イベント・展示会・博覧会などの運営アドバイザーとして活動。企業・組織内で培った業務経験と、アナウンサー時代に磨いたコミュニケーションマインド・スキルを活かし、企業コールセンター、顧客サービス部門、販売営業部門などの人材育成講師へと仕事の幅を広げ、コミュニケーション能力開発・人材育成トレーナーとして、幅広く教育支援を行っている。

近年は「感情」がパフォーマンスにどのように影響するかに着目したプログラムを多く担当。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会本部委員を務め、「感情教育・心理トレーニング」の普及に取り組んでいる。