新潟県電気工事工業組合三条支部青年部会(山崎正路会長・18会員)は17日、ボランティア活動の一環で加茂市内のひとり暮らしの老人世帯8世帯を訪問し、漏電検査や照明器具の点検、清掃、ランプ交換などを行った。
同支部は三条、加茂、田上の県電気工事工業組合加盟電気工事業者でつくり、青年部会は45歳以下で構成。勉強会や研修会のほかに20年以上前から毎年、老人施設や福祉施設で照明器具の点検、清掃するボランティアを行い、11年前からは対象をひとり暮らしの老人世帯に変えて訪問している。
同支部によると、電気設備は長期間使用していると劣化し、感電や火災などの重大事故に発展することがあり、定期的な点検と清掃が必要だが、照明器具は天井に近い高い場所にあって掃除しにくく、点検には専門的な知識が必要。プロの電気工事士が、プロの目でふだんはできない部分を点検、清掃し、より安全で安心に正月を迎えてもらおうとボランティア活動を行っている。
この日は12人の部会員が参加。午前8時半に加茂市五番町商店街駐車場付近の部会員車庫に集合し、3班に分かれて、計8世帯を訪問した。
若宮中学校区内の女性宅では、脚立に上って、配電盤の点検をし、照明器具や換気扇など、居室をはじめ台所やふろ場、玄関などを1つずつ点検。照明器具のカバーをはずしてパイロットランプを点検した。
みぞれの降るなか玄関先で取り外したカバーや蛍光灯などを雑巾でふいたり、換気扇のカバーや羽を洗剤につけて洗い流したり。古い電球は新品に交換した。
家の女性は、明るくなった台所などを見て、「いい正月が迎えられる」と感謝していた。また、同青年部では、活動の一環で翌29年1月に新潟県央工業高校で、高校生を対象に電気工事士の魅力を伝える授業を行う。