県市長会は20日、10月に就任した米山隆一県知事と初めての意見交換会を開き、米山知事の県政運営について聞くとともに市長会の要望を伝え、意見交換を行った。
構成する20市の市長や代理の副市長が出席。米山知事に県政運営について聞き、「平成29年度新潟県予算・施策に対する要望」を篠田昭会長代理が行い、意見交換した。市長会の会長は、前会長の森民夫前長岡市長が県知事選立候補のため辞職したことから現在は不在で、篠田昭新潟市長が会長代理を務める。
開会あいさつで篠田会長代理は、超高齢化、超少子化、人口減少の問題など、早期に人口減少を抑制し、反転し、増加させるという気持ちで取り組んでいきたいと述べ、そのためにも「広域自治体の県と基礎自治体の市町村長がしっかりとスクラムを組んで新潟県の安全安心、拠点化、活性化などに全力を挙げる大変、重要な時期だと思っている」と述べ、米山知事の出席に感謝した。
出席者の紹介で米山知事は、一人ひとりに机に頭がつくくらいに深くお辞儀をし、「県と市町村、広域自治体と基礎自治体と、地方自治の両輪と思っている。皆さま方と意見交換をしながら力を合わせて、県政、市町村政を前に進めさせていただければ」と述べた。
さらに、関川村と上越市で発生した鳥インフルエンザについて話し、とくに上越市では県の人員が十分ではないと周辺の市町村からも協力をいただき、それを含めてさまざまな人からさまざまな支援を受け、一応の終息の方向に向かっていることに感謝し、「今後とも地方行政の先輩であられる皆さま方から、ぜひご指導、ご鞭撻(べんたつ)をいただきながら、住民の福祉の向上という共通の目的のために頑張っていきたい」とあいさつし、県政運営について話した。
意見交換は、非公開で行われた。終了後、米山知事は、今後も定期的に意見交換の機会を設けさせていただきたいとし、この日も、道路や病院、観光など個別の意見交換もあったが、各市を訪れて直接、話を聞きたいとも話していた。