オリンピック・パラリンピック等経済界協議会が実施する新潟県内で初めてのプログラムとして18日、弥彦村のサン・ビレッジ弥彦で行われた弥彦村スポーツ少年団交流会にトヨタ自動車硬式野球部の2選手が参加した。
同協議会は東京2020大会に向けたムーブメント、その後に残るレガシーづくりを推進しようと、経団連、商工会議所、経済同友会の経済3団体がことし4月に設立。スポーツ・健康、障がい者スポーツ、バリアフリー・異文化交流など各地でさまざまプログラムを実施している。
弥彦村は近隣5自治体とともに取り組む「モンゴル・新潟交流促進プロジェクト」事業がことし1月に東京五輪のホストタウン構想に登録されたことから、毎年開かれている弥彦村スポーツ少年団交流会に組み込む形で今回のプログラムが実現した。
参加したトヨタ自動車硬式野球部の選手は、中越高校出身の波方凌捕手(19)と水野一世外野手(23)。波方捕手は昨夏、甲子園に四番打者として出場してことしトヨタ入りし、2年後のドラフトにかかることが期待される有望選手だ。
参加したのは、村内のスポーツ少年団に所属している小学生約40人で、うち半数は村内唯一の少年野球チーム「弥彦ザ・ジェイ」の球児。ウオーミングアップからキャッチボール、ティーバッティング、リレーなどを行った。
弥彦ザ・ジェイのキャプテン、弥彦小学校6年水沢晧介君(12)は「球の速さはスイングスピードがすごかった。バッティング練習で指導をしてもらったことをちゃんとできるようにしたい」と話した。
波方選手はトヨタ入りしてから子どもに野球を指導する機会が増えた。高校までは指導される立場しか経験がなく、「子どもは自由でまとめるのも難しい。まず、中学校、高校と野球を続けてくれれば。できればいずれ中越高校へ」と期待した。