創設から79年の歴史あるバレエ教室「白百合学園」(中沢ゆり子学園長・三条市北新保2)は18日、加茂文化会館で恒例の「白百合学園 バレエ発表会」を開き、3歳からおとなまで約50人が出演し、日ごろのレッスンの成果を披露した。
三条、燕、加茂の各教室合同で2年に1度、発表会を開いている。三条市の北新保教室、燕市と加茂市の教室、大人初級クラスの木曜クラスなど、園児や小中学生、高校生、社会人など3歳から60歳代までが出演した。
演出、振付、指導は、中沢ゆり子さん。清水恵美子さんと元宝塚歌劇団「一輝慎」こと小柳まりさんの2人が出演と指導・振付補佐。演目は、『レ・シルフィード』、『華麗なる花園』、『故郷』(特別振付 佐々保樹さん)、『妖精たちの時間(真夏の夜の夢)より』、『虹ファンタジー』。美しい衣装や照明の演出など華やかな舞台で踊る出演者には、それぞれの発表が終わるたびに、観客席は大きな拍手でわいた。
白百合学園の歴史は古く、学園長は中沢ゆり子さんで4代目。1937年(昭和12)にゆり子さんの父で当時、教師だった中沢豊美=本名・新三(しんぞう)=さんが、ゆり子さんの叔母の田沢静子さんを代表に、2人で創作舞踊の教室として創設。豊美さんは45年(昭和20)に教師を辞め、学園長として本格的に活動。「石井小浪学校舞踊新潟県支部」として三条、長岡、燕、加茂、小千谷などに教室をもち、新潟県の洋舞踊界の草分けとして普及に尽くした。
58年(昭和33)に豊美さんが49歳で亡くなり、ゆり子さんの姉美智子さんが後を継いだ。その後、叔母が亡くなったことから、クラシックバレエを学ぶために上京していたゆり子さんが三条に戻り、44年に学園長となった。
発表会は、以前は各教室ごとに開いていたが、加茂文化会館ができてからは同施設を会場にして、合同で開いている。