三条市西本成寺地区の有志を中心につくるボランティアグループ「西本成寺有志会」(石田節雄会長)は25日、ことしも門松を手作りし、三条市総合福祉センターなど市内3カ所に寄付した。
同会は、嵐南地区の法華宗総本山本成寺そばにある本成寺保育園の草取りや冬囲いなどのボランティア活動を有志で行っていたところから始まる。会員も大きな被害を受けた2004年の7.13水害のあとに、三条市総合運動公園に設置された仮設住宅で暮らす人たちのためのお楽しみ会をスタジアムで開くために翌05年に発足した。
会員は30歳代から80歳代の27人。門松作りは、15年ほど前に本成寺保育園に飾るために作ったのが最初で、現在は本成寺山内の寺や個人、店舗などの注文も受けて材料費程度の値段で製作しており、数年前から三条市総合福祉センター、栄寿荘、長久の家の3カ所に寄付している。
製作は、ことしも栄地区でのタケの切り出し作業を行ったあと、会員の作業場を借りて前日までにタケの加工や門松を立てる缶に縄を撒いたりして準備。タケの切り口は、笑顔に見えるようにと節を斜めに切る工夫もしている。
25日は午前9時ころから17人が参加して、最後の仕上げ。赤い実のナンテンやセンリョウ、紅白のハボタン、小ギク、マメノキ、ユズリハなど、縁起を担いだたくさんの材料で飾り、豪華な門松15基を製作した。完成した順に軽トラックに載せて寄付先などに配達した。
新しい年まであと7日。クリスマス明けで月曜の翌26日からは一気に準備が加速する「お正月」を一足早く届けた。