三条市に拠点を置く「にいがた災害ボランティアネットワーク」(川瀬和敏理事長)は26日、糸魚川市大規模火災の支援を開始することにした。火災に伴う支援を行うのは初めて。
支援の内容は、糸魚川市地域助け合い・ボランティアセンターに向けて、ボランティア活動用資機材を無償貸与し、そのうち一部は被災した地域の人たちへの無償供与、無償貸与も行う予定。
さらに初動支援として災害ボランティアセンターの設置、運営に関するアドバイザー・コーディネーターとして、会員の野村祐太さん、理事の野村卓也さん、事務局長の李仁鉄さんの3人を人材派遣する。
26日は李事務局長が現地での会議に参加するため、ひとまずコピー機や防塵マスクを持参して現地へ向かった。27日にはいったん三条市へ戻り、必要なボランティア活動用資機材を現地へ届ける手配をする。
にいがた災害ボランティアネットワークでは、災害に伴って備蓄している大量のボランティア活動用資機材をボランティアを募ってトラックに積み込み、被災地へ届ける活動を行っているが、今回は水害ではないのでボランティアに積み込みを手伝ってもらうほどの規模にはならなさそうだ。
にいがた災害ボランティアネットワークは、2004年に三条市に甚大な被害をもたらした7.13水害後、そのボランティア活動の経験とノウハウを継承し、今後の災害支援に役立てようと常設の専門の団体として翌05年に発足。これまで全国各地の水害や東日本大震災の被災地で活動してきた。
自然災害以外での活動、火災での活動は初めて。自然災害でないこともあって活動すべきかどうかの判断もあった。未経験の火災での活動は勝手がわからず、現地のニーズを詳しく聞きながら活動内容を検討する。ただ、水害では大量の泥の始末が最も大きな問題になるが、火災ではそれがないので、活動の規模は水害より小さくなるとみられる。