本成寺がすす払いを行って新年を迎える準備 (2016.12.28)

三条市・法華宗総本山本成寺では、ことしも28日午前9時から同寺のすす払いを行い、1年間のほこりを払い清め、新年を迎える準備を行った。

法華宗総本山本成寺のすす払い

山内住職と門前信徒、合わせて約50人で行った。300畳余りの本堂から始め、寂光殿、客殿、奥書院、さらに境内の千仏堂などのすす払いを行った。

タケの棒で畳のほこりをたたき出す

門前信徒は「法華宗総本山本成寺」とある藍色の半てんを着て、帽子にマスク、軍手をして寒さとほこり対策。本堂や客殿などの畳の上に、長さ1メートルほどのタケの棒を両手に持ち、6、7人が横一列に並び、中腰で「ぱん、ぱん、ぱん」と畳をたたきながら前に進んで、ほこりをたたき出した。

須弥檀も掃除

欄間などの高い場所は、長さ2メートル近いシュロのほうきでほこりを払った。内陣は、作務衣を着て頭に白いタオルを巻いた山内住職が、化学雑巾や柄の長いはたきで中央の須弥壇（しゅみだん）や経机をふいた。

千仏堂もすす払い

毎年28日の恒例行事で寒波に見舞われる年も多いが、本堂の戸を開け放ってほこりをはき出す時は、不思議と晴れていることが多いと言う。ことしも午前9時の気温は3.7度と冷え込んだものの青空がのぞき、本堂に差し込む光でほこりが吸い込まれるように外に出ていく様子が見えた。

同寺では、大みそかの夜午前0時から除夜の鐘をついて百八つの煩悩を払う。