5日午前10時ころ、燕市分水地区の太田地内で住宅1棟が全焼する火事があった。
火事があったのは古河原勝彦さん(71)方の2階建ての木造住宅で、午前10時27分に近所の家の人から119番通報があり、11時57分に火は消えた。妻タヅさん(71)が熱風にあおられて軽いやけどをし、救急車で運ばれた。
古河原さんは夫婦2人暮らしで、午前9時ころにふたりで外出し、10時過ぎに家に戻って勝彦さんはすぐにまた外出。タヅさんが家に入ると台所の方から火災報知器が火災発生を知らせる音声が流れていて、台所へ行くと煙が充満していた。
台所には石油ストーブがあり、豆炭こたつもある。台所付近から出火したと見られるが、タヅさんは石油ストーブを消して出掛けた話しており、燕署では火災原因を捜査中だ。
現場は道の駅「国上」から県道2号新潟寺泊線を寺泊方向へ1.5キロ、太田交差点付近で太田公会堂の裏手。住宅は国上山のふもとの道路より少し高くなった所に立ち、住宅の裏手にはすぐそばまで国上山の森林が続いているが、風が森林と反対の方向へ吹いたので森林への延焼は免れた。
近所の人は「ぱんぱんと大きな音がするので材木屋が仕事してるのかと思って外へ出たら真っ赤な火を吹いていた」と話していた。