ネット配信の新潟発トークバラエティー番組「やまだみつる&まついひろえのアーデ・コーデ」が12月10日で終了。2010年10月のスタートから6年余り、159回の歴史の幕を引いた。
番組は「テレビとは違うことをしよう」とカメラマンとディレクター3人を含め5人のスタッフでスタート。隔週で月曜夜に放送され、似顔絵師やまだみつるさん(52)、フリーアナウンサーのまついひろえさん(44)が毎回、県内で活躍する多彩なゲストを迎えてトークを繰り広げた。
SNSとも連動して視聴者とコミュニケーションしながらトークを進めるインタラクティブで先進的な番組づくりで注目を集め、多くのファンを獲得していた。
最終回のゲストは、FM PORTの番組「Hiro & hiroの新潟ステキ再発見!」でまついひろえさんと共演していた前知事の泉田裕彦さん(54)。泉田さんは2004年の7.13水害が知事選出馬のきっかけになったことや同じ年の新潟県中越地震の裏話、固有の政治家の印象、今も取材対応やメディア出演で忙しいこと、生まれ故郷の加茂市のことなどについて話した。
新潟市古町生まれのアイドルユニット「RYUTist」のリーダー佐藤乃々子さんも花束を手にサプライズで登場。約2時間で番組を終わった。
この6年でそれぞれのスタッフが軸足を置く場所も変わった。番組制作をめぐって論争になることもあったが、しだいにそんなこともなくなり、終止符を打つことが最善の策と考えるようになった。ただ、絶対にこれで終わりというわけではなく、しばらく時間を置いてから再び今後について考えることにしている。
やまださんは「ひろえさんとのパートナーが刺激になったし、楽しかった。あらためて新潟県にはいろんなジャンルで活躍している人がたくさんいると感じた」。まついさんは「わたしは人を好きだなとつくづく思った。番組は終わるけど、これからも人との出会いを大切にしたいし、この5人のメンバーで一緒に取り組めて良かった」と振り返り、ふたりとも「全然、終わる感じがしない」と終わりが実感できなかった。