新潟市西蒲区の旧巻町・福井集落に江戸時代から建つかやぶきの古民家、旧庄屋佐藤家で8日、ことしも正月行事が行われ、約30人が参加して昔ながらの正月の過ごし方を体験した。
福井旧庄屋佐藤家保存会の主催で1999年から毎年行われている。まゆ玉飾りに始まり、地元の神楽舞、紙芝居と昔話、もちつき、もちで昼食、昔の遊び、ビンゴゲームを行った。
参加したのは5歳前後の子どもとその家族が中心。もちつきはわらぶき屋根の下の玄関前で行い、子どもたちも家族に支えてもらえって形だけでももちつきを体験。つきたてのもちは、きな粉、あんこ、納豆をつけて味わい、大満足だった。
昔遊びはベーゴマ、めんこ、あや取り、けん玉、おはじき、だるま落としなどを体験した。ベーゴマを回せるのは60歳代から上の世代で、親も子も教わってもなかなか回すことはできなかった。
遊びの基本が携帯ゲーム機の子どもたちにとっては、昔の遊びが逆に新鮮で、おとなが少し遊び方を教えると、子どもたちなりに遊び肩を工夫するなど飽きることなく熱中して遊んでいた。