三条市栄地区の国道8号の4車線化を推進する栄商工会の国道8号線栄拡幅推進委員会(委員長・金子信幸栄商工会長)と三条市は11日、国土交通省北陸地方整備局(中神陽一局長)に要望書を届け、2020年度の分譲開始を目標とする仮称「工業流通団地」の供用開始を見据えた整備推進などを求めた。
同委員会の金子委員長、副委員長の板垣薫同商工会副会長、事務局の原田達也事務局長、三条市の国定勇人市長が午後4時半に新潟市の同整備局を訪れ、金子委員長から中神局長に要望書を手渡した。
要望書では、国道8号の栄地区区間の整備促進、工業流通団地の供応開始を見据えた整備推進、事業実施区間の早期完成、工業団地入口の右折レーン設置を求めた。
栄地区の拡幅要望は5.1kmの区間。慢性的に渋滞し、交通事故が多発しており、交差点改良や付加車線設置などで交通の円滑化が行われ、一ツ屋敷地区と猪子場新田地区の700m余りで事業が進められている。
三条市は、2012年に設置された北陸自動車道の栄スマートインターチェンジや中央工業団地「コポス」に隣接した場所に三条市が工業流通団地の造成を計画し、2020年度(平成32)の供用開始を目指している。供用が開始されれば、さらに交通量が増加し、工業団地入口の右折車両の滞留が見込まれることから、円滑な道路交通を確保するための整備や事故防止対策が必要不可欠になるとして、理解と協力を求めた。
非公開で行われた面談のあと、インタビューに答えた金子委員長は、予算の都合があるところだが、前向きな良い感触だったととらえていた。