燕市分水地区・国上山の深い谷を東西にまたいで朝日山展望台と五合庵を結ぶ千眼堂(せんがんどう)吊り橋で16日、ことしも雪下ろしが行われた。
この吊り橋は燕市合併前の旧分水町が1991年に歩道橋として建設した。千眼堂谷に架かり、橋長124メートル、幅員1.5メートル、谷底までの高さは約35メートルになる。
両端に立つ朱色の主塔の間を結ぶケーブルがカーブを描いた姿は美しく、国上寺、五合庵、朝日山展望台を結ぶ遊歩道ルートが整備されて観光資源ともなっている。
吊り橋の雪荷重は1平方メートル当たり150キロ、水に換算して15センチ。橋の上の積雪が1メートルを超えるようだと雪の重みで橋が落ちる危険があるため、吊り橋を管理する燕市商工観光課で雪下ろしを行っている。
雪下ろしが必要ない年の方が多いが、昨冬も記録的なドカ雪で1月26日に雪下ろししており、2年連続の雪下ろし作業となった。
16日はとりあえず積雪量を確認する意味もあって職員3人で午後2時から1時間ほどかけて橋の一部だけ雪下ろし作業を行った。積雪は約60センチ。もう一度、大雪があれば1メートルを超えてもおかしくない。
作業はシャベルで雪をかいて谷底へ投げ落とすだけだが、手すりの高さが1メートル以上あり、その上まで雪を持ち上げるのが重労働だった。このあと朝日山展望台となりにある燕市分水ビジターサービスセンターの下屋部分の雪下ろしも行った。
18日にはシルバー人材センターにも委託して、会員と職員で橋全体の雪下ろしをする計画だ。