燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美(くがみ)は15日、同所駐車場で恒例の久賀美塞の神(さいのかみ)を行い、約400人が参加して燃え盛る塞の神にそれぞれの願いを託した。
地元の長辰地区で一度は途絶えた塞の神が約30年前に復活。8年前から同施設に会場を移して長辰地区と合同で毎年、塞の神を行っている。駐車場には、タケを骨組みにした塞の神を設置。中に正月用品などを詰め、外側をワラで巻き、子どもたちが書き損じた書き初めも張った。習字を燃やすと腕が上がるとも言われる。
鈴木力市長も参加し、事業所や個人が奉納した67本のろうそくに火をともし、国上寺の山田光哲住職が祈とうを行ってから点火すると、勢いよく火の手が上がった。
このところの大雪で会場は雪で覆われた。青空ものぞき、今の時期としては穏やかな天気に恵まれた。雪かきなどの作業に追われ、道路状況も悪かったこともあるのか、例年より人出は目に見えて少なかった。参加者は買い求めたするめを塞の神の火であぶると香ばしい香りが漂い、タケが破裂する大きな音に声を上げて驚いたり、「顔があっちぇ!」と熱い火に顔を赤くしたりして小正月の風物詩を楽しんでいた。