燕市は19日、吉田産業会館でふるさと納税「ふるさと燕応援寄附金」の来年度前期分に新たに追加する返礼品を決める選考を行った。
燕市は2015年6月から返礼品競争に参戦。15年度の寄付受け入れは1億2,624万0,200円でいきなり県内トップに躍り出た。16年度は5億8,579万5,767円で1位を守り、今年度は昨年12月末までに3億9,603万8,107円と前年度並みの実績で推移している。
初年度は燕市だけで採用する返礼品を選んだが、返礼品の数が増え、製品を選べるだけの専門的な視点をもたないことから、翌16年度から1年を前期と後期に分けて追加採用する商品を決める選考会を開いている。
現在の返礼品は371点。うち来年度前期も継続を希望しているのが214点。選考はラインナップという視点ではなく、一定の水準に達した品質の高いものを返礼品に採用しているので、継続を希望した商品は原則としてすべて継続して採用する。
来年度前期からの追加を希望したのは157点。伝統的工芸品、メイド・イン・ツバメ認証、燕市デザインコンクール受賞、燕三条ブランド認証、グッドデザイン賞を受けている商品は、それだけで採用が決定となる。
また、選考にあがってくる商品の大半は、日本金属洋食器工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合、協同組合つばめ物流センターを経由して提案されるので、その段階で各団体のチェックを受けているので、選考会で不採用となることはほとんどなく、選考会は最終チェックとして機能している。
選考委員は市内の商工団体や業界団体などに所属する12人。提案のあった157点を手に取って品質を確かめたり、機能を確かめたりして入念にチェックした。
プロの目は厳しい。バリ取り研磨が不十分だったり、平らであるべき所が平らでないことを発見したり。肉眼でやっとわかるていどの傷を見つけ、「工程をひとつ省いているからこうなる」との指摘もあった。
ただ、いろいろなところに出している傷のついたサンプル品を提出した会社もあったようだ。また賞を受けていて採用が決まっている商品の中にも不具合が見つかった商品もあり、メーカーに改善を要請することにしていた。