後継者不足で廃業の危機に追い込まれる燕市のナイフ製造技術の継承をと、日本金属洋食器工業組合は24日から3月30日まで第1期ナイフ技能研修を行う。
研修を受けるのは、市内洋食器製造メーカーなどの若手職人14人。火曜班と木曜班に7人ずつ分かれ、火曜と木曜の週2回、いずれも午前9時から正午まで燕市磨き屋一番館で研修する。
講師は燕市水道町、研磨業高山泰雄さん。持ち手の中を空洞にした「モナカナイフ」の研磨技術を学ぶ。
洋食器のなかでもナイフの製造工程は分業化されており、複雑で専門化している。職人の多くが後継者不足や設備の老朽化で廃業の危機に追い込まれており、第1期以降もそのほかのナイフ製造技術の研修を行う予定だ。