越後三条鍛冶集団(細川敬会長)は25日、三条市・餞心亭おゝ乃で「現代の名工」池田慶郎受賞祝賀会並びに新春初顔合わせを開き、筆頭師範の池田慶郎さん(75)=三条市荒町1・池田鑿製作所=の平成28年度卓越した技能者「現代の名工」の受賞を祝った。
「現代の名工」の表彰制度は、1967年(昭和42)創設され、卓越した技能を有し、その道で第一人者と目されている技能者を厚生労働大臣表彰するもの。技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、技能者の地位と技能水準の向上を図るのが目的だ。
今回、池田さんが受賞した平成28年度は、第50回の節目の年。「卓越した技能者」(現代の名工)として、本県からは自由鍛造工の池田さんをはじめ5人が表彰され、県内の受賞者は累計で88人となった。
祝賀会には来賓や鍛冶集団メンバー、三条鍛冶道場の和釘指導者、道場を使用する関係団体などから55人が出席。三条市長代理の長谷川正美経済部長が、昨年11月21日付けで塩崎恭久厚生労働大臣名の表彰状を伝達すると、出席者は大きな拍手で功績をたたえた。
謝辞で池田さんは受賞について、「こんなすごいものをいただいて身に余る光栄」と受け止め、「大変の肩の荷も重とうございます。この重さに恥じないように、もっと努力をいたしまして、仕事を続けていきたい」と大勢の祝福に感謝した。