良寛書道展は第10回記念展なのに応募大幅減で展示は佳作以上に拡大して1,985点 (2017.1.27)

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パソコンやスマートフォンの時代だからこそ子どもたちから書道を通じて越後の禅僧、良寛の心や生き方に学んでもらおうと燕市教育委員会は、27日から29日までの3日間、燕市吉田産業会館で新春恒例の第10回良寛書道展を開き、市内小中学校から応募のあった小学校2,368点、中学校131点の2,499点のうち佳作以上の1,985点を一堂に展示している。

第10回良寛書道展
第10回良寛書道展

燕市合併前の吉田町と分水町がそれぞれ町内小中学生を対象に毎年開いていた書道展を燕市合併後に一本化し、分水にゆかりの深い書の達人でもあった禅僧、良寛にちなみ、その名を冠した書道展にリニューアルして毎年開いている。

ことしも市内の小学校3年生から中学校3年生までを対象に、学年ごとに毎年同じ課題語句で学校を通じて作品を公募。課題語句は毎年同じで、小3の「てまり」から「国上山」、「谷川の音」、「天上大風」、「雪月花」、「良寛の里」、そして中3の「平野展望」まで、書き初め用紙に書いて応募してもらっている。

燕市美術協会書道部の書家11人が審査し、特選、準特選、金、銀、銅賞、佳作、入選を決め、佳作以上を展示。また、第10回の節目を記念して市長賞を設け、特選と準特選をポイント化して高得点だった小中学校1校ずつを表彰し、良寛にゆかりの深い分水地区の分水小と分水中が受賞。また、全校児童が応募した分水北小も急きょ、第10回記念の教育長賞を贈ることに決めた。

ことしの応募は中学校が昨年の785点が6分の1の131点に激減し、全体でも昨年の3,164点から2割以上も減った。これは昨年まで授業の一環で良寛書道展の書道に取り組んでいた吉田中が、ことしはほかの中学校と同様に授業としなくなったのが原因。それに伴って昨年までは銅賞以上の作品を展示していたが、ことしは展示スペースの余裕ができたので佳作以上に拡大して展示したので、展示数では昨年の1,881点を上回った。

良寛関係資料の展示
良寛関係資料の展示

審査結果については各学校を通じて連絡してあり、初日27日は平日ながら展示されている小中学生の作品を見ようと家族らがぽつぽつ見学に訪れていた。

初日30日は平日とあって来場は少ないが、それでも切れ目なしに家族が会場を訪れて、子どや孫の作品を探して鑑賞している。昨年は3日間で1,768人の入場者があった。

日曜の29日は会場で午前10時から表彰式を行い、11時から燕市美術協会書道部の山田溪州さんと山宮碧洋さんによる作品解説会を開く。また、会場には良寛関係の資料も展示している。3日間とも午前9時から午後5時まで開場、入場無料。特選に選ばれた作品は次の通り。

特選作品特選作品特選作品特選作品特選作品特選作品

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