燕市は28日、燕三条地場産業振興センターで「アジアの鉄人」こと陸上ハンマー投げの室伏重信氏(71)を講師にスポーツ指導者講習会を開き、130人が参加した。中京大陸上競技部だった燕市二階堂、会社員小島大輔さん(30)は、大学当時に中京大体育学部教授で陸上競技部の監督だった室伏氏と再会した。
室伏氏は昨年、引退表明した五輪金メダリストの室伏広治氏の父で、広治氏に次ぐ日本歴代2位の記録をもつ。2011年から中京大名誉教授となっている。
小島さんは三条東高校で陸上部に所属し、中京大社会学部に進学して陸上競技部に所属。1年のときは長距離走に取り組み、2年以降はマネジャーを務めた。直接、室伏氏の指導を受けたことはないが、マネジャーとして陸上競技部との調整で電話で室伏氏と連絡をとることが多かった。
室伏氏とは数年前に陸上大会で顔をあわせて以来の再会。この日の講習会にはもちろん参加し、控え室を訪ねると室伏氏から、今は何をしているのか、大学の同期のようす、結婚したのかなどを聞かれた。
大学時代の室伏氏の印象について小島さんは「非常にフランクな先生」。家に帰ろうとした車で1分くらいのところなのに室伏さんが車で少し遠回りして送ってくれたこともあった。
大学時代は実務的な話ばかりだったので、講演会での室伏氏に「難しい話ができるんだなと思った」と何やらちょっぷり上から目線の小島さんは、再会にテンションが上がっていた。
今は燕市陸上競技協会に所属。翌週末は別府大分毎日マラソンに出場することにしており、再会はその励みにもなったようだ。