天神(てんじん)と呼ばれ学問の神さまとされる菅原道真の命日、2月25日に道真をしのんで学業成就や合格祈願などを子どもの健やかな成長を願う行事「天神講」。全国的にも珍しい天神に供える菓子の製造が燕市内の菓子店で受け継がれており、ことしも道の駅国上を皮切りに天神講菓子展が始まった。
道の駅国上では1日から25日まで天神講菓子展を開いており、4日から25日まで燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」と新潟市岩室観光施設いわむろや、11日から25日までグループホーム仲町、15日から25日まで新潟伊勢丹(吉田ショップと三条ショップを含む)で開く。
市内全域の菓子店で製造される粉菓子と、分水・吉田地区で製造される金花糖を展示販売する。ことしは新たに燕市南3、寿津屋も製造を復活させた。
燕三条Wingでは木型も展示。ホカリ菓子舗(地蔵堂本町)の使わなくなって木型を使って皆川菓子舗(吉田仲町)が製造した3種類の金花糖も展示するが、モチーフは討ち入りの人気にあやかってか赤穂四十七士の大石内蔵助、「ずいずいずっころばし」を思いださせる俵に乗ったネズミ、ウシに乗る道真と、変わり種だ。
天神講菓子の色づけ体験が12日に新潟市岩室観光施設いわむろや、19日に燕三条Wingの2カ所で行われる。いずれも午前10時半からと午後1時半からの2回、各回先着10人で行い、参加費は菓子代を含めて600円。
協同組合燕市商店街連合会では参加店によるセールも行われる。
さらに「つばめキャンドル」を製造する社会福祉法人燕市社会福祉協議会就労支援センターでは、初めて天神講キャンドル「菅原道真公」756円と「ツバメグリ(絵付キャンドル)梅」648円を各販売会場で展示販売する。